連載「重量木骨で家を建てる」

本当の家づくりに必要な心得「重量木骨(SE構法)で家を建てる」

なぜ、私たち「つくり手の会」会員は、家づくりの工法に「重量木骨(SE構法)」を選んだのか。
「重量木骨(SE構法)」をおすすめする理由を連載で綴っていきます。

第二章 「綱渡りの島 日本 ~販売至上主義の住宅業界~」    2007.6.22(FRI)

 住宅業界では、造ることよりも売ることに軸足をおいているようです。どんな家を造っているかというより、まずはビジネスとして成立するためには、どうしたら売れるか?という販売スタイルに重心を置く必要性は理解できます。しかしながら、会社の思想自体が一攫千金を目論むだけで、家づくりに対する姿勢や哲学を全く持たずに、売れれば何とかなるという姿勢には辟易してしまいます。

 会社へ送付されてくるFC入会勧誘のDMを見ても、販売戦略のオンパレードで、 「こうすれば儲かる!」「ああすれば売れる!」「年商10億円の商品づくり」などの類のものばかりで、 「そんなに儲かるなら、自分でやれば良いのに。」 と言いたくなることもしばしばあります。

 実際にどのようなことに取り組みながら、家を造っているのかということを等閑(なおざり)にして、表面上の完工棟数だけで、会社の評価をする傾向が強いのは、日本の住宅業界を案ずる上でとても気に掛かるところです。

 そのような特殊な事情がある業界とあって、どの住宅メーカーやビルダーの家をみてもそれほど大差はありません。あるのはその微差を大袈裟に叫びたてて、アピールする販売戦術と営業マンのモチベーションだけなのです。

 そもそもが、微差しか存在しないものを販売するわけですから、ライバル会社に対する非難中傷や自社に目を向けさせる論理展開は当たり前で、本当の意味で自分にあった住宅の選び方が難しくなってしまっています。住宅総合展示場は万人に受け入れやすく、来場者にとっても非常に敷居が低いように見せ掛けている反面、ロープのないデスマッチリングだと揶揄されるわけです。

 このような実態から、住宅展示場に通って知識を得ようとすると、非常に偏った知識になってしまいがちです。そのために、本当に正しいことや事実を見極められずに家作りに入ってしまうという傾向が厳然として存在するのです。多少は事前に下調べをするなどして、予備知識程度を身に付けておかないと後で取り返しのつかないことになってしまいます。

「後悔、先に立たず」ですね。

その7へつづく)  by: Shimizu

連載の目次

「本当の家づくり」

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